5月場所の話題は、場所前は朝青龍の連勝・連覇、千代大海・魁皇の大関昇進、とあったのだが、朝青龍の連覇以外は五日目までに終わってしまった。
場所の話題をさらったのは、伏兵の北勝力。あれよあれよという間に連勝を重ね、優勝争いのトップを独走した。なにしろ、朝青龍に勝っての独走という、これまでにないパターンとなった。
この北勝力の連勝は、前頭筆頭という位置で若の里以外の上位力士に全部勝っての連勝だけに、価値がある。このまま1敗で優勝かと思わせる勢いがあったのだが、千秋楽の新入幕白鵬戦に勝てず、結局準優勝に終わってしまった。
白鵬との相撲の際には、完全に堅くなってしまい、身動きがとれない状態だった。そこを見透かされたのか、立会の変化であっさりと勝負がついてしまった。大一番があっさり決まることはよくあるのだが、これではちょっと興ざめだ。
それと、優勝を決めるという一番の相手に、勝ち込んでいるとはいえ、幕じり近い新入幕力士を当てるのは疑問がある。白鵬より上位で好成績の力士が何人かいるだけに、そういう感じがする。
そういえば、北勝力は殊勲賞も受賞している。殊勲賞は、優勝力士を倒した力士に与えられることが多いだけに、朝青龍の優勝を予言しているような決定である。偶然とはいえ、ちょっと不思議な気もする。
今場所はその他に玉乃島の好調ぶりも目立つ。今場所の三賞は受賞力士が皆好成績だったので、妥当に思われる。
その他では、栃東の大関陥落、貴ノ浪の引退、大関陣の不振という残念なこともあった。しかし、全体的には土俵上の取り組みに活気があり、取り組み自体のおもしろさが増してきたように思う。このあたり、小兵力士の朝青龍が横綱であることの効果が出ている、とみたいのだが、さて、どうだろうか。
コメント(0)| Track back(0) | 2004-05-25 13:44:42
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